最近、運営事業者から「選ばれるホーム、選ばれないホームの違いとは」の題材でセミナー依頼を多く受けます。
これが結構しびれるシチュエーションで、完全アウェーな状態で面白おかしく話さないといけないのが難しい…。別に面白おかしく話す必要はないのですが、真面目一辺倒に話をしても誰も見向きもしてくれません。
全体会議の中の一コマを任されるので、会議中の殺伐とした(気怠い雰囲気とでも言いましょうか…)空気が漂う中で話をスタートします。
最初は「外部の人間が語るんじゃないよ…」という目線がグサグサと突き刺さりますが、こちらが誠意をもって話し続けると徐々にオーディエンスが共感してくれるのが手に取るようにわかります。
中には終始居眠りしている方もいらっしゃいますが、それはそれで構いません。
なぜ運営事業者からセミナーの依頼をいただけるのか自分自身ではわかりませんが、人から頼られるという事は幸せです。
有料老人ホーム紹介センターは星の数ほどあると言われている中、わざわざ介護施設研究所に依頼してくる物好きな方の為に「任せて良かった」と言っていただけるようにいつも全力で挑んでいるつもりです。
我々が持っている情報は大した価値はありません。
話している内容は特別感動する内容でもなく、「そりゃそうだよね」という基本的な話ばかりです。
老人ホームはルーティンワークになりがちなので、仕事ではなく作業になってしまう場合が多いのが問題です。
介護が作業にならないように、全ての行動に気持ちを入れていけば必ずご利用者やそのご家族の表情は変わります。
運営事業者の方に、老人ホームの一番の目玉商品は「働いている社員ということ、人材こそが介護業界の最大の商品」という事を再確認するキッカケにしていただけると嬉しいです。
依頼主 株式会社ユニマット リタイアメント・コミュニティ
時間 14:30-16:00
場所 東京都港区