散歩を兼ねて羽村市郷土博物館の屋外にある
【 旧下田家住宅(国指定重要有形民俗文化財)】を見学してきました。
旧下田家住宅とは・・・
羽村市にあった下田季吉氏の家を譲り受け、昭和57年(1982)3月に現在の郷土博物館の敷地に移築復原したもので、入母屋づくりの茅葺(かやぶき)民家となり、この地方の一般農家の姿をよく示しているものになります。
旧来の生活様式をよく守り、建物の改造も少ないことから、この民家で使用されていた生活用具と建物の1,210点が「羽村の民家(旧下田家)とその生活用具」として国の文化財指定を受けました。
茅葺は20年に一度葺き替え、昔、この地域は雪が多かったそう。
また中央の広い部屋には囲炉裏があり
この日も炉には灰が敷き詰められ、やわらかなあかりが灯り
相反して、もうもうと立ち上る煙は部屋中を覆い
私が帰る頃には、つま先から髪の毛まで全身燻され、香りが沁みついてました 笑
但し、この煙が萱葺きや柱に沁み込んで防虫、防水の役割を果たし
また、のほんのり灯ったあかりが¨ 暖房 ¨や¨ 照明 ¨の役割も担ったそう。
そして、鉄瓶の上につり下がっている木彫りの魚は
一般的には『 鮭 』が多いですが、こちらは『 鱒(マス)』でした。
理由は、多摩川で海から鱒がたくさん上がってきたからだそう
木彫りの魚の意味は??
答えはシンプルで、魚は水に通じていることから
火事を避け、瞼がないことから眠らない、居眠りして火を絶やさない、
目を離して火事を起こさないという意味があるからなんですよね。
今日は話したい事がたくさん。
茅葺屋根の破風に水という文字が書いてあるのご存じですか?(下写真)
これも意味があって火災から建物を守る火伏せのまじないなんですって。
そして、郷土博物館の中庭には昭和10年に移築した『 赤門 』もあります。
こちらは三ヶ島(現埼玉県所沢市)の徳川幕府に仕えていた
眼科医・鈴木家の門で江戸時代中頃の創建といわれ、
朱塗りの建築から「赤門」と称し、本郷にある東大の赤門に匹敵すると常に自慢していたと言われています。
雲一つない青空に赤が映え堂々とした姿、迫力ありました。
こうして昔の建物を通じて、生活の様子がよく伝わり
現代で生きる私達からすると不便さも多いけれど
エネルギーや資源をあまり使わず、自然の力を利用する
沢山の知恵があり、自然との関りも深いモノだったのだんだなと改めて感じました。
福寿草❀❀❀
冬休みの自由研究のようなブログになってしまいましたが
いい時間が過ごせました。楽しかったです!