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下田 麻由子
2024.12.30 16:49

現場を振り返る@急変時の症状・兆候を知ろう

今回も、真面目な話……

連携頂いている病院での勉強会に参加させていただきました。

急変時の症状・兆候を知ろうというテーマでした

まず、急変とは…予測を超えた急激な状態変化・迅速な医療介入が必要な状態を指します。

看護師さんの講義なので、ちょっと難しいお話も含まれますが、網羅的な問診方法についてやショック時の症状・徴候について学習するという点が今回のテーマとなります。

まず、急変時の一次評価とは

下記のABCDE評価が基本となっており

 

 

 

 

 

 

 

 

参考:日本救急看護学会「救急初療看護に活かすフィジカルアセスメント ミニガイド」

 

迅速評価で「生命の危機につながる兆候がある」と判断した場合には、一次評価を行います。その際に活用されるのが「ABCDEアプローチ」の結果とバイタルサインを参考にします。

 

その際、網羅的な問診の方法を活用して、突然or急性or慢性を見極めることが重要となるそうです。

基本的には慢性の経過で起こっていることに緊急性はなく、安易に正常化させると身体に悪影響を及ぼすこともある(例:低NaやCOPDなど)そうですので、その時々で迅速な判断や対応をして下さる医師や看護師の方々には感謝ですね。

 

網羅的な問診の方法OPQRST

Onset:発症機転 「いつから始まったか?」

Palliative&Provoke:寛解・増悪 「どんな時に良く/悪くなるのか?」

Quality&Quantity:性状・強さ 「(例えば痛みなら)どんな/どれくらいの痛み?」

Region:部位 「どこが痛くなる?」

Symptoms:随伴症状 「他にどんな症状がある?」

Time course:時系列 「最初はどうで、それからどうなって、今は?」

 

LQQTSFTというものもありますが、ちょっと難しいので、覚えやすい方の詳細を載せさせていただきます。ご興味のある方は、ご自身で調べてみてください。

 

ショックの4分類についても少し触れたいと思います。

ショックの定義は、生体に対する侵襲の結果、重要臓器の血流が維持できなくなり、細胞の代謝障害や臓器障害が起こり生命の危機に至る急性の症候群

 

その病態により、大きく・循環血液量減少性ショック・心原性ショック・血液分布異常性ショック・心外閉塞・拘束性ショック の4つに分類されます。

 

そのうちの一つに、私自身も血液分布異常性ショックに該当したことがあり、事なきを得たことがあります。代表的には敗血症ショック・アナフィラキシーショック・神経原性ショックを指しますが、まさかの抗生剤服用によるアナフィラキシーショックとなったときは本当に怖い思いをしました。

今回の講義では、実際の事例をもとに、評価の仕方から対応などまでを考える内容となっていたため、たまたまアナフィラキシーショックの方に対する事例をもとに学ばせていただきました。呼吸苦や全身性の蕁麻疹などが主な症状と思っていたものの、消化器系の症状で誤った判断となりやすいことも参考になりました。

 

介護の場面よりかなり飛躍した難しいテーマでしたが、緊急時は生活の場面でもよくあることなので、医療現場でどのような働きかけをして下さり、私たちの健康が守られているのかなどを振り返りができ、有意義な時間でした。

 

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