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下田 麻由子
2018.09.13 22:58

精神保健福祉について ③ 

精神保健福祉について、日々学ぶことが多く、今回は「認知症について」まとめました。

最近は、認知症の発症原因も生活習慣病が起因していることも徐々に解明されています。現在の医学では根治は困難とされていますが、正しい知識で「予防」することで、認知症発症原因の芽を少しでも摘む、進行を緩やかに、症状を穏やかにすることは可能です。皆様に少しでも参考になればと思い、主に認知症のほとんどを占める、3大認知症について掲載いたします。

※認知症とは、発症する原因や症状、個人差などその種類はいくつも存在し、認知症と診断された人の約85%は、アルツハイマー型認知症,脳血管性認知症,レビー小体型認知症に分類することができます。認知症の症状は,脳の神経細胞が直接壊れる病因によって現れる中核症状と,その中核症状と周囲の環境、性格、人間関係のなかで起きてくる症状を、BPSD(行動・心理症状)があります。

〇アルツハイマー型認知症。

病因は、最大の危険因子は加齢。脳に特殊なタンパク質が蓄積し、新しいことを記憶する際に機能する海馬を中心に神経細胞が減少し側頭葉、頭頂葉が萎縮。心血管疾患を引き起こす生活習慣病についても、高リスク要因と関係している可能性も近年では注目されています。

症状、経過は、もの忘れ、日常的な会話は成り立ちますが、同じことを何度も繰り返し発言するなどの初期症状が目立ちます。進行すると人や物、時間、場所などの誤認識が始まり、季節に合った服装が選べない、料理買い物ができなくなる、昼夜逆転するようになる、妄想や徘徊が見られる方も。経過中に無為・無関心、妄想、徘徊、抑うつ、興奮や暴力などの症状が現れることがあります。

男女比は、女性は男性の2~3倍多いと言われ、主な原因として、女性の方が長生きであり、アルツハイマー型認知症の好発年齢が80歳前後であること。また、閉経後の女性の脳が、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの減少が脳の病的老化が促進されていることが原因の一つなのではないかとも考えられています。

〇脳血管性認知症

病因は、脳の血管の血栓、梗塞、出血といった脳の血管の障害が主な原因で、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病。また、喫煙、肥満、細動脈硬化、心房細動や、脳塞栓の危険を増加させる病態なども危険因子となります。

症状、経過は、大血管の脳卒中から微小血萱疾患まで広範囲にわたるため、症状の表れ方が一定でなく、機能低下の進行も様々。一過性の抑うつ気分、感情失禁、意識混濁やせん妄などが挙げられます。また、片麻痺の後遺症などの運動障害、言語障害、嚥下障害。視覚障害、聴覚障害などの失認失行症状。人格、精神面の変化にも影響が大きく、脱抑制を伴う自己中心性、妄想的態度、易怒性など、病気になる前の性格がより強調されることも。

男女比は、男性は女性より約2倍多い。生活習慣病を引き起こす基礎疾患のコントロール不良で、過度の飲酒や喫煙などの不摂生な生活スタイルは男性のほうが取りやすく、その分動脈硬化が進行し、脳血管性認知症の発症リスクを高めていると考えられています。

〇レビー小体型認知症

病因は、脳の神経細胞にレビー小体というたんぱく質のかたまりができ、脳のドパミン神経細胞を傷つけ壊してしまう。ドパミン神経は脳が全身の筋肉に運動の指令を出すのに必要な神経伝達物質ドパミンを作る神経で、結果として認知症となる。

症状、経過は、自律神経系の様々な体調不良。注意力低下、ものがゆがんで見えるなど。最初は記憶障害が目立たない場合もあり、とても診断が難しいとされています。また、特徴的な症状としては、パーキンソン症状。緩慢動作、無表情、筋緊張、間欠性跛行、倒れやすいなどの症状が目立つように。更に特徴的なのは精神症状で、妄想や幻視の出現や、眠っている間に大声で叫んだり、暴れたり、レム睡眠行動障害も引き起こしやすいことも介護者を悩ませる要因となっています。抑うつ症状 気分が沈み、悲しくなり、意欲が低下する症状なども、レビー小体型認知症の約半数を占めるとも言われています。

男女比は、男性が女性の約2倍多い。高齢者に多いと言われていますが,アルツハイマー型認知症よりも若干若く、若年発症も見られ,好発年齢は60歳以上も理由と考えられています。

♯その他にも、前頭葉側頭葉型認知症、若年性認知症、アルコール性認知症、正常圧水頭症などさまざまです。早期発見、適切な診断と治療を受ければ、良いケアにも恵まれます。穏やかな生活を送るためにも、少し不安だな。。。と心当たりのある方は、早めの受診をお勧めします。

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