今回、ご相談をいただいたご家族とのやり取りの中で、とても印象に残るお話がありました。
認知症のあるご本人が、機械浴で身体がゆっくりと浴槽へ下がっていく感覚を「奈落の底に落ちるようだった」と表現されたというお話です。
機械浴は、安全に入浴するために必要な設備です。しかし、ご本人にとっては、その動きが大きな恐怖につながることがあります。
このお話を伺い、改めて感じたのは、施設選びで大切なのは「機械浴があるかどうか」ではなく、「どのように機械浴を使っているか」ということです。
ご本人の不安に寄り添い、丁寧に声をかけながら進めるのか。怖がる様子があれば、無理をせず方法を工夫してくれるのか。
こうした対応には、その施設の介護に対する考え方が表れます。
設備は目に見えますが、介護の質は実際の関わりの中にあります。
施設を見学される際は、「認知症の方が機械浴を怖がった場合は、どのように対応されていますか?」と、ぜひ質問してみてください。
その答えから見えてくるものは、パンフレットだけでは分からない、その施設らしさかもしれません。













































