お知らせ

お知らせ
2025.01.13 12:22

~2024年 介護施設研究所 相談の動向~

2024年も多くの皆様からご相談・ご紹介をいただき、誠にありがとうございました。

例年に引き続き、昨年弊社にお寄せいただいたご相談について、項目別に傾向と考察をまとめました。

これからご検討される方のご参考になれば幸いです。

 

■ご相談形式について

例年と同様、「対面形式」でのご相談が多い結果となりました。

対面形式の内訳は「訪問面談」が全体の6割以上。例年同様に以下の理由が多くありました。

  • ご対象者の様子や生活環境を見てほしい
  • ご相談者自身もご高齢で、弊社相談室に足を運ぶことが難しい
  • 在宅介護をしながらのため長時間家を空けておけない
  • 家族で集まる日にちに来てもらいたい
  • プライベートな話のため、家の外での面談には抵抗がある
  • 担当のケアマネジャーにも同席してもらいたい
  • 医療ソーシャルワーカー同席のもと、病院にて話を聞きたい

 

ご相談者と弊社相談員に加えて、第三者(ケアマネジャー、ソーシャルワーカーなど)も同席できる安心感や、相談内容の透明性が担保できることが昨年同様に好評でした。

 

「来社面談」は全体の約3割。以下の理由が多くありました。

  • 条件がまだ漠然としているため、その場で話を聞きながら考えたい
  • 職場が近いため仕事終わりに立ち寄りたい
  • 相談室には豊富な老人ホームの資料があるため、その場で色々提案して欲しい
  • ご対象者にはまだ話をしていないが相談をしたい

 

また、本年もわずかながらweb面談を希望される方もありました。

・海外や地方に在住のため対面形式が難しい

 

弊社が大切にしている「顔の見える」対面形式でのご相談は、お客様アンケートからも毎年ご好評をいただいています。

昨今は手軽に情報収集ができるWEB媒体やオンラインを主体とした紹介センターも増えていますが、大きな決断や選択を伴う場面ということもあり、まだまだ対面形式へのニーズは大きいと感じます。

老人ホームの複雑な種類や仕組みの違いを丁寧にご説明し、時には不安な気持ちに寄り添いながら、一緒に最適な選択肢を考える。この姿勢を常に大切に、お客様と信頼関係を結べるように取り組んでいます。

 

 

■ご相談開始時のご対象者の居所について

例年と同様、ご自宅から施設入居を検討される方が約半数の結果となりました。

「在宅介護による家族の疲弊」や「認知症による独居困難」などの理由で、ご自宅から直接施設への入居を検討される方が多くありました。

また、昨年同様に「老人ホーム・サ高住に入居中」という方のご相談も約5%あり、「入居中のホームに対する不満や不安」「身体的・医療的な状況変化」などが転居希望の主な理由でした。

 

 

■ご相談元の内訳について

 居宅介護支援事業所のケアマネジャー様からのご相談が約3割と、最も多い結果になりました。

また、弊社のご相談元の特徴として、「過去の相談者からのご紹介や再相談」が多いことが挙げられます。過去に携わらせていただきましたお客様から、大切なご親族やお知り合いの方をご紹介いただけることは、弊社を信頼してくださっていることが感じられ大変光栄に思います。

「入居したら終わり」ではなく、その後も引き続き大切な場面でお手伝いができるパートナーでいられるよう、信頼関係の構築に努めてまいります。

 

 

■ご相談開始からご入居までの期間について

 約9割のご相談が「3か月以内」でご入居に至っているという結果でした。

急ぎで検討されたい方の主な理由としては以下が挙げられます。

  • 同居する主介護者が疲弊している
  • 認知症の進行により在宅生活が困難
  • 退院日が迫っている

 

ご事情に合わせて、弊社としてもスピーディーな対応を心がけてまいります。

 

 

■ご入居に至るまでの施設見学数に関して

 例年と同様、2~3件のホームを見学して決定する方が多くありました。

比較をすることで各ホームの良い点と気になる点を可視化しやすく、より納得のいく選択をすることができるため、2~3社の施設見学をおすすめしています。

ご相談の段階では10~15件程度の候補をご提案しますが、そこから希望条件や身体状況などを細かくすり合わせ、最終的に2~3社に絞り込みます。

1社のみのご見学は希望条件がぴったり合致(他に選択肢がない場合もあり)したケース。

4社以上のご見学は検討範囲が広域の場合や検討期間が長い場合に多くみられる傾向でした。

 

弊社は、「良いホームを紹介します」ではなく「あなたにとって良いホームとは?」を可視化するサポートから始めています。まずはご面談の場で、「あなたにとって良いホームとは?」を一緒に考え、見学を通して、その答え合わせができるようご案内いたします。

 

 

■ご入居された施設類型について

 例年と同様、約8割の方が「介護付き有料老人ホーム」に入居された結果となりました。

その理由として、主に以下が挙げられます。

  • ご対象者の約7割が、ご相談の時点で「要介護」認定である
  • 職員体制やサービスの基準が明確で、追加料金の心配がない

 

「住宅型」を選択した方々の主な理由は以下です。

  • 施設入居しながら外部サービス(デイサービス、訪問リハ、ケアマネジャーなど)の利用を継続したい
  • サービス内容をカスタマイズできる余地がある

 

「住宅型」や「サ高住」は、サービス内容や職員体制が運営会社により様々です。

自由な生活設計ができる等のメリットもありますが、求める条件によっては割高となってしまうケースもありますので、お客様のニーズや身体状況をきちんと伺い、どの類型の施設が適しているかを丁寧にご説明するよう心がけています。

 

 

■ご入居時の契約料金プランについて

 例年と同様、「月払い」プランを選択される方が8割を超える結果となりました。

主な理由としては、以下が挙げられます。

  • 将来的に特別養護老人ホームへの転居や自宅復帰を希望している
  • ご対象者が施設に慣れるまで様子を見たい
  • 医療依存度が高い、重介護などが理由で長期利用が望めない
  • 年齢的に「前払い」プランの利点を見込めない

 

傾向として、ギリギリまで在宅介護でがんばり限界が見えてきた段階で老人ホームをご検討される方が多いように感じます。

検討の時点で長期のご入居を見込まないケースが多いことが、月払いプランを選択する一因でもあります。

「慣れるまで様子を見たい」という理由から月払いを選択される方も多いですが、そのうち約3割の方々は入居後に前払いプランへ切り替えをされています。

また最近は、特養から声がかかるまでの一時的な利用として、有料老人ホームの月払いプランを選択される方も増えているように感じます。ぜひ、ミドル利用としてもお気軽にご相談ください。

 

 

■ご相談全体における老人ホームへの入居率について

ご相談全体における施設への入居数は、約半数でした。

裏を返せば、ご相談全体の約半数は入居に至っていません。

弊社の基本スタンスは「無理に入居を勧めない」ことです。場合によっては、「まだ施設は早いかもしれません」と逆のご提案をすることもあります。

日々様々なご相談をいただきますが、その中には「特養や老健、療養病院と並行して検討されている方」や、「在宅介護の継続と施設入居を迷われている方」等も多くいらっしゃいます。

施設のメリットだけでなくデメリットになりうる点もしっかりとお伝えしたうえで、ご相談者やご対象者にとってより良い選択をする情報を提供することが私たちの役割と考えます。

 

 

■終わりに

団塊世代が後期高齢者となる2025年を迎え、介護業界を取り巻く状況は今後さらに厳しくなっていくことが予想されます。特に介護人材の人手不足問題は、在宅だけでなく施設運営にも影響を及ぼしており、人員配置基準の見直しやICT導入という形で、運営会社の体制も変化してきています。

 

ご家族と施設の間に入って、「聞いてなかった」「思っていたのと違った」という事態が起こらないようにサポートするのも、私達紹介センターの重要な役割の一つです。業界全体や各運営会社の動向を、良い面も悪い面もいち早くキャッチし、お客様に正しい情報共有ができるよう、常にアンテナを張っていきたいと思います。

 

ご家族やご紹介くださった事業所様から、「介護施設研究所に相談して良かった」と思っていただけるよう、本年も気を引き締めて精進いたします。

 

2025年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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